- ご相談者
- 東京都 N様(49歳 男性)
- 家族構成
- 本人のみ
- ローン残債
- 3,930万円
- 売却時価
- 3,100万円
相談内容・相談者の状況
父親から相続した土地に6室のアパートを19年前に建築。うち1室に私が住み、5室を賃貸に出していました。
新築のころは未完成のうちから申込で満室になり、賃料収入でローンを支払っても余るほどでしたが、5年、10年経つにつれ、入居者が退去すると次の入居者が決まるまでに徐々に時間がかかるようになり、賃料も下がっていきました。
ローンの支払いは賃料収入ではまかなえなくなり、持ち出しも発生し始めましたが、私が引っ越して賃貸のマンションを借りて家賃を支払うのに比べれば安いものでした。
しかし更に数年経つと設備の故障やリフォームにも費用が多く掛かりだしました。そしてついに、5室中2室が空室、1室が退去予定となり、私も病気と手術のために働けなくなり、ローンの支払いが困難になってしまいました。
現況について
- 毎月の返済額:200,000円
- 収入:170,000円 ※内訳 家賃収入100,000円(2室) 給与70,000円
このような事例の注意点
収益物件を建築、購入した際のリスクの一つとして、(ローンの借入契約内容にもよりますが)ローンの支払額は完済まで変わらない一方、その地域に新たな賃貸物件が増えると入居者集めのため家賃を下げざる得なくなり、さらに修繕箇所が増える傾向にあります。解決内容と結果
3,390万円で購入者を見つけることが出来ました。残債務は残りましたが、大きく減らすことが出来ました。相談者様の希望としてこのまま住み続けたいという話も快諾いただき、相場に沿った賃料設定をして、新所有者さんと賃貸契約をしました。相談者様は毎月賃料を支払いながら新しい仕事が見つかるまで生活保護を受けながら生活の再生を図っています。本事例はご相談者様の許可を得て掲載しておりますが、相談者様を特定される恐れのある内容は差替えさせていただいております。