- ご相談者
- 千葉県 B様(42歳 男性)
- 家族構成
- 子供2人
- ローン残債
- 3,800万円
- 売却時価
- 2,800万円
相談内容・相談者の状況
3年前に離婚しました。
マンションの名義は2分の1ずつの共有名義でしたが、離婚を機に元夫に全て移しました。マンションを買う時に印鑑を押した記憶があるので自分が連帯保証人になっているかもしれないと思いましたが、離婚して、名義を移しているのでもう関係ないと思っていました。
物件には元夫が住んでいて、ローンは元夫が支払っていく約束をしていましたが、先日銀行から督促状が来ました。離婚したら、連帯保証人は切れないの?元夫が支払いを滞納し、債権回収に移る内容が記載されていました。元夫に連絡してみると、失業し、アルバイト生活。ローンが支払えないから自己破産する。と自暴自棄になっています。私は今専業主婦で生活にも余裕もありませんので、支払うことはできません。
離婚したので、連帯保証人をはずれることはできないのでしょうか?
現況について
- 毎月の返済額:160,000円
- 月額管理費、修繕積立金月額:25,000円
- 月額収入:100,000円程度
- 滞納7ヶ月目、競売申立て寸前で債権者に任意売却を申し出て競売を回避。
このような事例の注意点
離婚しても連帯保証人は、はずれることはほとんどありません。ローンを組んだ時の「金銭消費貸借契約書」の連帯保証人の欄に署名、捺印している以上、その契約は有効です。離婚したからといって、外れることはありません。連帯保証人は「連帯」とつくとおり、主債務者と同じ請求を受けます。自分が借りたのと同じことなのです。元ご主人が自己破産すれば、Bさんに全て請求がきます。連帯保証人を今から外すのは難しいので、今の現状を考えると元ご主人が支払えず、そのまま放置すると競売になります。競売だと時価の7割程度で落札され、競売申立て費用や遅延損害金が膨らみ、残債が増える一方です。
競売を回避し、任意売却をし、少しでも残債を少なくし、今後の返済計画を元ご主人と話し合いをするべきです。
解決内容と結果
元夫の男性も非常に戸惑われていて、どうしてよいかわからない状況でした。任意売却をご説明したところご安心いただき、その後、本物件を3,800万円で売却いたしました。残債は800万円程残り、相談者様の元夫が支払いをすることでまとまりました。本事例はご相談者様の許可を得て掲載しておりますが、相談者様を特定される恐れのある内容は差替えさせていただいております。