収入減で住宅ローンが払えない」「債務整理を考えている」「競売通知がきてしまった」「もう自己破産しかない」

長引く不況で、1人で苦しんでおられる方もいらっしゃると思います。そんな方の一人、以前、ご担当させて頂いたA様は、元々、会社を経営しておられましたが、リーマンショックの煽りを受けて倒産。小学生の二人のお子さんがいらっしゃいましたが、奥様は離婚届けを置いて1人、家を出て行ってしまわれたそうです。

後に残されたのは、半年ほど滞納された住宅ローン、そして、滞納し続けて数千万円にまでなった税金。収入が無いため、キャッシングをして二人のお子さんになんとかご飯を食べさせていらっしゃいましたが、ご本人は一日に一度食事が摂れれば良いような生活で、私が初めてお会いした時はすっかり疲れ切ったご様子でした。

私は、まず、A様のお話を詳しくお伺いし、状況を整理しました。誰でも、切羽詰まった状況に置かれると、受けられる援助があってもそれに気づくことすらできないものです。私はA様と一緒に早速市役所に向かい、生活保護の受給手続きを進めました。「今日からはご飯が食べられる」と呟かれたA様のご様子に、私までホッとすると同時に、本当に辛い思いをされていたのだと心が痛みました。その後は、A様と共に税務署や役所へ納税方法の交渉にも行き、弊社と提携している弁護士に今後のことを相談しました。

A様の場合は結局、ご自宅の任意売却が成功し、自己破産せずに済みました。A様は精神的にも落ち着きを取り戻され、任意売却後すぐにお仕事が決まり、現在はご家族3人で平穏な生活を取り戻されております。

私が最初にお会いした当時のA様は、本当に絶望の中にいらっしゃいました。しかし『ドン・キホーテ』の著者であるミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラは、レパントの海戦で片手の自由を失い、海賊に捕らわれて捕虜となり、不運にも投獄されてしまうという波乱に満ちた人生の中でこう言っています。「どんな困難な状況にあっても、解決策は必ずある。救いのない運命というものはない。災難に合わせて、どこか一方の扉を開けて、救いの道を残している。」

今、困難な状況の中におられたとしても、解決策は必ずや存在します。悩んでいる方々にとって弊社が解決の扉となれば幸いです。